パンストフェチ

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パンストフェチ

視線を感じてその方向に目をやると私より少し若い感じのサラリーマン風の男が私の脚をじっと見ていた。 男は私に見られていることも気付かぬほど私の脚を凝視していた。その視線の先は白いストラップサンダルの先からのぞくストッキングのつま先のようであった。前の男がそうだったからそういう性的嗜好があることは知っていた。とにかくストッキングの好きな男だった。特にいち日中ハイヒールを履き蒸れたストッキングのつま先を愛していた男だった。だからそれは私でなくても誰でもよかったのだ。その性癖を受け入れる女であればあの男は誰のストッキングの足でもむしゃぶりついて自ら陰茎をしごきその汚い精液を舐めている方と反対のストッキングの足に射精するだけで満足したのだ。私は彼を普通に愛していたから彼の言いなりに好きにさせていたが月日が経つにつれそのストッキングを犯すことを許諾する女であれば誰でもよいのだと気付いたとき自然と別れることを私から決めた。そんなことを回想している間もそのサラリーマン風の男は私の脚のつま先を目で犯している。また昔の男がいつもストッキングがびしょびしょになるまでそのつま先をしゃぶり荒い息遣いで舌を這わせたあの行為を思い出し蜜が溢れ出し下着を汚してしまっていた。この男も勃起しているのだろうか。私のストッキングを履いたつま先を舐め回す妄想で先走り汁を垂れ流し下着を汚しながら目で犯しているのだろうか。ひとけの少ないオープンカフェ。私は徐に立ち上がりその男のテーブルへまっすぐ向かった。男は慌てたように一度私の顔を見るとさも知らんぷりでもするようにあちこちに目をやった。 「ちょっといいですか」 私が声をかけると男はこちらの顔も見ずに、いえ見ることもできないのでしょう今まで目で犯していた女に声をかけられたのだから。私は男の返答も待たずテーブルの向かいに腰掛けた。 「ずっと見てたでしょう知ってるのよ」 男はやはりこちらを見ることもなく下を向いた。 「いえ、そんな」 へどもどと言い訳も言葉に詰まった男。 「脚、見てたでしょいいのよ嘘つかなくても」 男はただ下を向いたまま何も言葉を発することがなかった。 「大丈夫、責めてるんじゃないの、前の彼がそうだったからわかるの」 男は呆気にとられたようにその言葉でようやく顔をあげた。綺麗に刈られほんの少しだけ茶に染めた髪と仕立ての良さげなスーツ、腕には高級時計とひと目でわかる腕時計。そのとき私は男をからかうつもりでもなく何をしたいわけでもなかったのだが声をかけた。なぜだか自分でもわからなかった。たぶん昔の男のことを思い出し性的な興奮もあったのだろう。 「ストッキング好きなんでしょ」 男はまた下を向き痒くないであろう整ったその頭をしきりに掻くだけであった。私は次第に興奮したようで更に自分の股間が濡れてゆくのを感じていた。久しぶりに固く黒いあれを口いっぱいに頬張り、この濡れそぼった秘貝を激しく犯されたい妄想に駆られはじめていた。 昼下がりの白日の元で私は舌なめずりをし男の目を見て言った。 「舐めたいんでしょ、私のストッキングのつま先、舐めさせてあげるストッキングで蒸れたくっさい足」
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