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第九章 悪魔の戯言
「あ~、なんか暇。」
悪魔をこき使っている身として、先ずは私が欲しい物について説明した、なんか、「そんなの簡単じゃん、」とでも言いたそうな顔をしていたが、実際にやらせてみることに…予想通り、全くもって出来ていなかった。私がやった方がマシと思えるほどに下手だった。
「そんなこと言うのならお前がやっt…やって下さいお願いします!」
私が何をしたのか言わないが、そこまで言うのならやってやろう、
「…何でお前がやんないんだよ」
悪魔がそんなことを聞いてきたんでこう答えた。
「…強度が問題なんだよ、使って、完成しようとしたその時、いつも壊れる、魔法で強化したら良いのかもしれないが、生憎私はそういうのに疎くてね、だから君にやってもらおうと思ったんだよ。」
「俺が直接やるんじゃなくて、教えるんじゃダメか?」
そう聞かれたので、私は本音を話した。
「…実は、魔元素の適性がそっち側じゃないらしいんだ。何度もやったんだがな、全部失敗した。」
「…なるほどね、そういうことでは、任せてくれ。」
…何とか、やる気になったらしい。
数日後、完成した溶鉱炉を目の前にし、私は作業を開始した…。
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