転生した努力家は4歳から無双を開始するらしいです

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第十三章 夢の真実(前編) 「正々堂々、拳と拳で、魔法と魔法でぶつかり合いましょうか」 そう相手は宣言してきた。というか、もう金輪際死にたくない…というか死ぬ気なんてさらさらないんだが。 起床して、急いで支度をし、急いで登校したのだが、それでも10分くらい遅刻して、怒られる! 、と思ってたら、 「まぁいい、次から気をつけろよ」 と言われて、違和感に気付いた。何故なら、うちの学校は、時間にうるさいのだ。そして、うちのクラスの担任の先生は、特に時間にうるさいのだ、そんな先生が、「まぁいい、次から気をつけろよ」なんて言われたらそりゃあ違和感を覚えますよ。そんなこんなでどうしたら脱出できるのか色々と試していたのだが、どれも成果を得ることが出来ず、最終手段を使うことにした。それは…自殺だ。正直言ってこの手段は絶対にやりたくなかったが、それ以外の手段がダメだったのだ。試せるものは全て試さないと…時間経過でどうこうなる代物ではないだろうし、それに…この世界に居たいと思ってしまっている自分もいる。きっと、時間が経つと人格を変えて、この世界に永遠に閉じ込めるつもりだろう。それなら、とこの現象を解析した。その結果、新しい人格や分身体を生み出すことが出来るようになった。この分身体はどちらも本体という性質を持っていて、それなら、と自我の無い分身体を自殺地点に置いておくことにした。そして…私は飛び降りたのだ。
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