転生した努力家は4歳から無双を開始するらしいです

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第十五章 夢の真実(後編) 麗奈視点 パチン、と目の前で彼女が指を鳴らした。拘束されている身なので、何もできなかったが、今考えると有り得ない事だ、何故なら、今までそんな能力なんて欠片も無かった子供が、自力で独自世界を構築し始めたのだ。 「…え?」 「…はい、あなたはもう噓もつけないし、黙秘もできない、全て話しなさい。」 「分かったわ…」 私は、そう言うしか選択肢が無かった。 ラトモイ視点 彼女が白状した事としては、 ・最近、まだ幼い子が神官を圧倒したり、悪魔を使役したりしているので、■■■に頼まれて、私を封印しようとした。 この一点のみだった。これ以外何も言わないのだ。…いや、これしか言えない、の方が正しいのか。多分彼女は依頼主に支配されているのだと思う。…なら、 「これなら話せるか?」 そう問いかけると、彼女は 「…なんで呪いが解けてるのよ、」 あ、やっぱあれだったか、彼女の記憶を覗き見ようとしたら、“何か”に阻まれて見えなかったのだ。なので、その根幹を探って、「天上天下消滅雷覇」で消し去ったのだ。いやはや、使い勝手の良い能力だ。なんてことを思っていると、 「…はぁ、もういいわ、全て話す、」 …と彼女は呆れたように全てを話した。言った事をまとめると、 ・最近、まだ幼い子が神官を圧倒したり、悪魔を使役したりしているので、■■■に頼まれて、私を封印しようとした。 ・ラトモイのことを自分の能力で追っていた。 ・理想世界が破られた、 ・そのことが■■■にバレた。 ・■■■に殺されそうになった瞬間に、私が理想世界を展開したため、魂が保護され、殺されなかった。 などとのこと、■■■はなんかノイズが混じって聞こえなかった。そこは解除できなかったぽいな、まぁいいか、 「聞きたい事は聞けたから、もう行っていいよ。」 私はそう言った…が、 「…」 ぼけーっとしていた、はぁ、しょうがない、 「まずは解除、からの、“転移”!」 おーおー、いやー“転移”って便利だなー、そう思いながら、その時を過ごしたのだった…
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