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第十六章 新たな能力
もぐもぐ…えー現在私は、レストランに来ています、何でかって?麗奈の処遇について考えるためです。
「…お前は何がしたいとか無いのか?」
「…全く、私はほぼ捨て駒でしたので。そういうことは考えられませんでした。」
「…そうか、」
そんな会話をしながら、私たちは食事を楽しむ。ちなみに、最近お手伝いという名のアルバイトを始めたので、少しくらいならお金に余裕があるのである。
「ごちそうさまでした」
「…ごちそうさまでした」
会計を済ませて店を出る。入ったことはなかったが、案外美味しかったな。
「…これから貴方はどうするのですか?」
「…う~ん、家帰って、ゴロゴロするくらいかな?」
「…案外暇なんですね。」
「うっさい!」
痛い所を突いてくる奴だ。…さて、本当にどうしようか、
「…私ん家来る?」
「…え?」
「あ、嫌なら良いんだよ?」
「いや…」
彼女は少し間をおいて、
「じゃあ、少しの間だけ、」
と、答えたのだった。
「わかった。じゃあ、部屋片づけるからちょっと待っててね。」
私はそう言って、部屋を片付けに行ったのだった。
…少しして、
「ほえ~、広いおうちだな~」
「お茶くらいしか出せないけど、」
「いやいやいや!大丈夫だって!」
「一応置いとくぞ。」
取り敢えず彼女に聞いてみたい事があったので、それを聞いてみることにした。
「お前ってさ、」
「ん?」
「“能力”っていまどのくらい使えるの?」
「…実は、」
「実は?」
「全く使えなくなってしまいました。」
「そうか、なんで使えなくなったのか分かるか?」
「う~ん、呪いを解除してもらったからかな?」
「呪いを解除、というと?」
「いや、私のあの能力って実は借り物で、呪い、っていうか実際契約魔法みたいなものなんだけど、あれで使えるようになってたらしいのよ。」
「ほうほう」
「だから、解除された今としては、能力は全く使えないってわけ、」
「ふーん、一応ステータス見せて?」
「いいよ、」
軽いな、ほぼ個人情報だぞ?まぁ、それは置いといて、肝心のステータスだが、
麗奈
能力
■■■ ■■■ ■■■
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■■■ ■■■ ■■■
種族 人魔族
適性能力
幻想
ってな感じになっているんだけど、“能力”は、失われた訳じゃなくって、使用権限が無くなったみたいな感じかな?
「…私のステータスだけ見て卑怯よ、貴女のも見せなさい!」
「はいはい」
そう言って私は彼女に自分のステータスを見せた。
ラトモイ
能力
“雷撃”
・水雷支配 ・速度支配 ・次元破断
・磁力支配 ・天候支配 ・雷撃世界
“虚無”
・魂暴食 ・虚無空間 ・虚無生成
・虚無還元
種族 人族
適性能力
虚無
ってな感じになっております。いやー最近自分のステータス確認してなかったからいい機会だったが、なんか知らぬ間に能力が一つ増えているな、“虚無”だっけ?なんかやばそうな能力だが、今すぐ試したいってわけじゃないからな、検証はまた今度ってことで、
「…」
なんか彼女は絶句しているが、この■■■部分って何が入るんだろうな?そこがわかったらいいのにな、てか、タメ口になってるな、まぁ、警戒を解いてくれたってことにしとくか。そう思いながら、自分が何が新たに出来るようになったのか、試してみたいと思うラトモイなのであった…
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