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第十八章 “魂暴食”解放
何回か鍔迫り合いをして、分かったことがある。こいつ、やっぱ自我失ってんな。なんだろう、攻撃が直線的でわかりやすいっていうか、一撃は重いんだが、受け流しが容易っていう感じかな、
「…」
あと、刀を召喚した時以外言葉を発していないこともわかった。こいつも支配されたりしているのだろうか。
「…使うか、」
そう決心するように呟くと、私は隠していた“とある権能”を解放した。
チェンジ・ヴァンパイア!
「変身、吸血鬼族!」
そして、
「食らい尽くせ、“魂暴食”!」
“魂暴食”は簡単に言うと、“魂暴食”展開面から、異空間にある“虚無空間”に転送する能力だ。
「…」
魔王リゲルは無言で抵抗する。結構しぶといな、なら、
「天上天下消滅雷覇&磁力封印結界+魂暴食!」
今出せる全ての能力をぶっぱした、結構集中力いるなこれ、
「…ッ!?」
お?押されてるのがわかって焦り始めたか?それなら、
「白虎雷鳴流-秘奥義-雷虎!」
今できる最高の型-秘奥義-を使って、魔王リゲルを“魂暴食”の展開部分に押し込んだ。
「…―ッ!?」
「驚いてるだろうが、終わりだ!」
ダメ押しとばかりに、“魂暴食”の出力を上げた。…そして、魔王リゲルがその場から消失した。
「…はぁ、忙しいのはここから…か。」
そう呟くと、私も“虚無空間”に転移したのであった…
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