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第二十一章 冒険者登録
レストランでの食事を終えた私たちは、冒険者登録をするために、いわゆる“冒険者組合”というところに来ていた。正直、おっさんと、ローブ被った魔法使いしかいない。まぁ来た理由は、冒険者登録したかったから!以上!
「広いな~」
こいつはいつでも吞気だな、私はリゲルの正体がバレないかひやひやしてんのに、…まぁ、ここにいる奴らはランクがC~Bくらいだから、どうせバレないでしょ、バレたとしても、そんなに脅威にならないだろう。
「ほら、受付行くぞ、」
「は~い」
そう言って受付のお姉さんに声を掛けた
「登録お願いします!」
「はい、まずはこちらに手を置いてください、」
「ほーい」
先に手を置いたのはリゲルだった…が
「…少々お待ちください。」
…どうやら機械が故障したようだ。まぁ、リゲルだからな、魔王だからな、しょうがないって、
「お待たせしました。」
お、帰ってきた。案外早かったな、
「…こちらをお使いください。」
…ん?なんかさっきのと同じじゃね?
「はーい」
リゲルはさっきと同じように、手を乗せた…が、今回は、結果が出た。…が、
「…え?勇者様と同じ…いや、それ以上?貴女、何者?」
勇者と同じというワードに周りに居た冒険者達がざわついた。
「え?あの子、そんな強いの?」
「本当かな?一回挑んでみていい?」
「…やってみようぜ」
などと色々だ、…てか、いくらパーティーで挑んでも、リゲル相手じゃ分が悪い、というか、ボッコボコにされて終わりだろう。
「…一応そちらの方もお願いします。」
受付の人は冷静だな…いや、多分余計な事を考えないようにしているんだろう。ってか、勇者っているんだな、今更だけど、
「ほーい」
と答えて、手を置いた…のだが、
「…」
「ん?どうした?」
その場で喋っているのは、リゲルだけだった。…もう何となく分かったよ、測定不能だったんでしょ、はい、もうね、“能力”2個持ちなんてね、測れるわけないでしょ、うん、
「え?どうなったんだ?」
「…流石に勇者様越えなんてないよな?」
「…あの人達、ヤバかったりする?」
「…多分、普通にヤバいと思う。」
…失礼な奴らだな!全く、
「私たち有名人?」
「…ああ、そうかもな。」
相変わらず、リゲルはお気楽だな、
「…少々お待ちください。」
…あー、もうわかった、この後の展開がもうネタバレを見たように分かるよ、もう。
「…こちらへどうぞ」
「…どこに連れて行かれるんだろうね、」
「…わかりきった事だろ」
「やっぱり?あのパターン?」
「それ以外ないだろ、」
なんて雑談をしながら受付の人の後についていった二人であった…
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