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第二十三章 VSドラゴン
なんやかんやあって、ドラゴンの巣に到着。ついて思ったこと、
「いくら何でも暗くない?」
「…まあ、洞窟だからな、」
そう、途轍もなく暗いのだ。1m先も見えない、どこから来るのかわかったもんじゃない、
「っと、一匹目」
「え?」
気配を消して寄ってきたみたいだが、「磁力封印結界」を弱めに展開して、半径5mの物体の位置を把握している私に、死角などないのだ。
「リゲルは…広範囲にぶっぱしたら?」
「いいね!それ!採用!」
…目が、目がマジですよ、リゲルさん、
「…範囲半径10000m、対象ラトモイ・壁、地面部分除外、」
…何その呪文って、まさか!
「対象確認!発動!“滅壊”!」
やりやがった!“滅壊”とは、対象を粉々に破壊する“破壊”の上位互換で、対象を分子レベルで分解する。…魔石とかは分子で構成されてないから、分解されないらしい。
「魔石回収お願いね」
「ほーい、じゃ、“虚無空間”!」
落っこちている魔石を全て虚無空間へ送り、収納する。最近は、この動作にも慣れてきたな、
「…全部倒しちゃった?」
「…いや、まだいる。」
…何だ、この強大で、そして懐かしい気配は、
「この気配…」
「感じる?リゲル」
「まあね、…それにしても、」
「ああ、これは…」
「まだ無理、かな」
「逃げるぞ!」
「分かった!」
…何故あいつがこの世界にいるんだよ、綾!
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