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第二十四章 報告
…私たちは、竜の巣からの逃亡に成功し、ギルドで賞金をもらっています。
「…こちらが賞金の金貨200枚です。」
「…確かに、」
リゲル、まさかお前、それがやりたかっただけでは…なんてことは言わない。
「まさか本当に生きて帰ってくるとはな、」
「酷いな、私たちを殺しに行かせたのか?」
「俺が言いたいのは、よく無傷で帰って来れたなということだよ、」
「あ~、」
あれはもう…ね?しょうがなかったじゃん、リゲルが全部片付けちゃったんだから、私一匹倒しただけだから、…ね?なんて私の心の声が届くこともなく、
「…あいつら怖えー、」
「ドラゴンの巣2人で制圧したんだろ?ヤバイな」
…等々、散々な言われようだ。
「…あいつ等ぶん殴っていい?」
「…流石にダメだな、死人が出る」
「分かった。」
分かってくれたならいいのだが…まあいいか、
「取り敢えず、登録は出来た?」
「…ああ、これがカードだ。失くすなよ」
「はいはい、」
そんな感じで受け取ったのは、銀色に光る一枚のカードだった。そこに書かれていたのは、氏名と…
「ランクA+!?何?何で最初からこんな高いの!?」
「…そりゃあ2人でドラゴンの巣を制圧したんだから、当然だろう。」
…そんなもんなのか、じゃあ、ここにもう用はない、帰ろう…としたのだが、
「…お腹が空いた。」
「分かった、家に帰ったらなんか作ってやるよ、」
「えー、今食べたい。」
「帰ったら、分かったか?」
「ちぇー、分かった。」
…ふう、腹が減るとすぐこうだ、早いうちに帰ろう。
「じゃあ、ここら辺で、」
「ああ、依頼を受けたくなったら頼むよ、」
「分かった、じゃあ、」
「またな」
さ、帰ろう!…少し歩いた所で“転移”して、家に帰った。…のだが、
「…随分とお早いお帰りで、」
…激おこぷんぷん丸の麗奈がいたのであった。どうしよ、この状況。
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