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第四章 面倒くさい炉作り
「はぁ…」
久しぶりにため息をついた私はもう4歳になっていた。なんか6歳になるまでには魔法を使いこなさなければいけないらしいけど、そんなもんそっちのけで炉作りに没頭していた。なぜなら…材料がないのだ。煉瓦などのための粘土、これが一番面倒くさい。なぜなら森からとって来ないといけないからだ。なぜ森に取りに行くのが面倒なのか?そんなの一択だろう虫が大嫌いなのだ。え?前世が男だから大丈夫なんじゃないかって?前世でも嫌いでしたよ、はい。というわけで、
「粘土をとってきてください!!」
もちろんこんな事を頼むのは鍛冶屋のおっちゃんだ。
「別に構わないが…何に使うんだ?」
「ひ・み・つです♪」
少し間を開けてから、おっちゃんが
「…どんくらいほしいんだ?」
と聞いてきたから、
「とにかく沢山ですよ、沢山。」
と答えた。
「まぁとってきてやるから、2,3日待ってな」
おっちゃんがこういうならきっと沢山持ってくるだろう。私は「お願いします」とだけ言ってその場を離れた。
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