転生した努力家は4歳から無双を開始するらしいです

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第八章 悪魔降臨 その瞬間、時が止まったようにその場が凍り付いた、そう、何を隠そう悪魔のせいだ。それにしても寒いな、雷撃で体をコーティングしてるから悪魔の魔法の影響を受けなかったのはいいものの、とんでもなく寒い。しかも、乾燥中の煉瓦が凍り付いていて、乾いていなかったのに、このままだと壊れちゃうな…仕方ない、おっちゃんにもっと持ってきてもらおう。 「フハハハハハ!この世界は私の…ん?まだ生き残りがいたか、お前も死ね!」 そう言ってきたと思ったら、なんかやばそうな魔法をぶっ放してきた。 当たったら痛そうなので「磁力封印結界」で消し去った。 「…ヌ? 、少しはやるようではないか、では、これではどうだ!!」 うわーまた「破壊の光線」じゃん、ほい、もっかい「磁力封印結界」っと。 「上位魔法では消し去られるか、では、“能力”で生み出した魔法はどうだっ!」 そう言ってなんかすごそうな魔法を繰り出してきた、だ~か~ら~、効かないんだって、 ほい、もう一回「磁力封印結界」っと、もう飽きたな、 「今度は私の番だよ!」 まぁそう言ってぶっ放するのは、お馴染みの「天上天下消滅雷覇」だ、 「グオォォォォーッ?何なんだ、何なんだこの魔法は!」 ふっふっふ、苦しそうだな、もっと出力上げるか、 「グギャーーー!助けて、助けてくれーーーーーッ!」 「んじゃみんなを戻して?」 「ふふふ…それは無理な話だ…って無理無理無理無理本当に無理なんだって!」 ふーん、んじゃこれではどうかな?「磁力封印結界」の応用で範囲を限定して、その範囲に「天上天下消滅雷覇」っと。お、影響は消えたな、後は「天候支配」で周囲の温度を少し上げるとくか、これでみんな解放されるだろう。 「…バケモノか、こいつ。」と悪魔は失礼なことを呟いていたが、そんなもん無視で作業を進めていた。こいつが使った魔法、無駄に範囲が広くて解除が面倒くさいのだ。 そうして作業を終えた頃には、すっかり日が暮れていた。 「どうしてくれてんだ、お前。」 と私が言った。無理もない、折角試作段階にまで至った溶鉱炉(仮)が崩れ去っていったのだ。 「そんなもん俺は知らn…わかった!いや、わかりました!私が完成させますから!だから許して!」 必死だな、プライドとか無いのか、こいつ。まぁやってくれるなら任せるか、 「んじゃよろしく、とりまこれでお前の罪もチャラだ、精一杯頑張れよ。」 とだけ伝えて、溶鉱炉(仮)は悪魔に任せることにしたのだ。
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