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幕間 私の親友
私の親友が手摺に寄りかかっていた。
「危ないぞ」
そう言おうとしたその時、彼が寄りかかっていた手摺が外れた。
「…は?」
彼はそう残し…消えた。
「…は?」
気付けば私もそう呟いていた。そう、地面に落ちて鮮血をまき散らしたのではなく、消えたのだ。
「…おい!日樹!どこ行ったんだ!おい!」
私は彼を目で探した、もしかしたら下の階段に落ちているのかもしれない、それで彼が消えたように見えただけかもしれない、
「…おーい、無事かー!?」
そう叫びながら私は彼を探し回った…が彼の姿を見つけることは無かった。
「…何処に行ったんだよー!日樹―ッ!」そう叫んだ途端、視界が真っ暗になった、
「…え?」
そう言ったはずの私の声はやけに高かった。
その後、私が10代の女子になっていることに理解するまでそう時間を要しなかった。
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