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西田
「なおみちゃんに嫌われる...」
塚本
「とにかく今日なおみちゃんが来たら謝って、訳を話して、協力してもらうしかないでしょう」
西田
「う...。わかった」
放課後、なおみが一係に遊びに来た。
なおみ
「こんにちはぁ」
塚本
「こんにちは」
西田
「...」
なおみ
「西田さん、どうしたの?」
西田
「なおみちゃん、ごめん」
なおみ
「えっ?」
西田
「昨日の飲み会で、なおみちゃんの写真がみんなにバレて、彼女って勘違いされたんだ。訂正する暇もなく...」
なおみ
「!!だから嫌だって言ったのに...」
西田
「今度紹介しろって...」
なおみ
「西田さんの彼女として?」
西田
「うん」
なおみ
「はぁ...。条件として、次の飲み会で必ず誤解を解くこと。そしたら1回だけデートに付き合ってあげる。誤解を解くために行くんだからね!」
西田
「ありがとう!」
なおみ
「今度いつ集まるの?」
西田
「まだいつか決まってない。決まったらまた言うから」
なおみ
「私、しばらく来れないよ」
西田
「なんで?」
なおみ
「中間テスト。来週末だから、来週の土曜日は来れる」
西田
「わかった。また連絡するよ」
なおみ
「さて、勉強しなきゃだから帰ります」
テストも終わり、約束通り一係へ行くと、もぬけの殻だった。
なおみ
「こんに...。あれ?事件かな?」
すると、藤本が部屋に入ってきた。
藤本
「やぁ、なおみちゃん。来てたのか」
なおみ
「事件ですか?」
藤本
「そうなんだ。ちょっと厄介らしいから」
なおみ
「そうなんだ。じゃぁ、邪魔しちゃ悪いから、帰ろうかな。西田さんに用事があったんだけど...」
藤本
「事件が終わったら、連絡するように言うよ」
なおみ
「ありがとうございます」
それからしばらく連絡は来なかった。
立て続けに事件が起き、やっと時間が空いたのは、2ヶ月後で、夏休みに入っていた。西田はなおみに電話をかけた。
西田
「なおみちゃん、遅くなってごめん」
なおみ
「仕事だったんだから仕方ないよ」
西田
「次の飲み会、決まったんだ。来週の土曜日。都合どう?」
なおみ
「わかった。空けとく」
そしてその土曜日。
なおみは、一係に来ていた。
西田の仕事終わりを待っていた。
西田
「お待たせ、なおみちゃん。行こうか」
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