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なおみ
「こずえ、お誕生日おめでとう」
こずえ
「ありがとう。なに?プレゼントくれるの?」
なおみ
「当然じゃない。私たち親友でしょ」
こずえ
「なおみぃ」
なおみ
「次は5日後に竹本くんの誕生日なんだ」
こずえ
「プレゼントあげるの?」
なおみ
「うん。毎年くれるからあげてる」
こずえ
「もしかしたら、竹本くん、なおみのこと好きなんじゃない?」
なおみ
「えーっ、そんなはずないと思うけど...。喧嘩もするし」
こずえ
「そうなの」
なおみ
「それじゃぁ、私、一係行くから。こずえどうする?」
こずえ
「私はこのまま帰る」
なおみ
「そっかぁ、じゃ、また明日ね」
こずえ
「うん、なおみ、これありがとう」
なおみは、笑顔でうなづいた。
なおみが一係に行くと、いつものように西田が駆け寄ってきた。
西田
「なおみちゃん、お願いがあるんだけど...」
なおみ
「な、なあに?」
西田
「最近痴漢が多くてさ、もしなおみちゃんが襲われたら、俺がすぐに助けに行きたいから、電話番号交換しよっ」
なおみ
「えーっ、痴漢を口実でしょう」
西田
「違うんだ。本当なんだ」
藤本
「なおみちゃん、本当なんだ」
なおみ
「そうなんだ。わかった」
西田は、なおみの携帯番号を聞き、なおみが携帯電話から発信した場合、場所を特定できるようにした。
西田
「これで安心だな」
なおみ
「試しにやってみる?」
西田
「俺に電話かけてみて」
プルルル...プルルル...
なおみ
「もしもし?」
西田
「電話切るよ?」
すると、西田の携帯になおみの携帯の場所を記した。
なおみ
「す、すごーい!」
西田
「でしょ?これでなおみちゃんが襲われても大丈夫」
なおみ
「襲われたくはないけどね」
西田
「すぐに飛んでいくから」
なおみ
「ありがとう」
西田
「見返りにデートして」
なおみ
「それとこれは別です!それじゃ帰ります」
それから4日後、明日は孝行の誕生日である。
なおみ
「竹本くん、明日誕生日でしょ?プレゼント何がいい?」
孝行
「えーっ?いいよぉ、プレゼントなんて」
なおみ
「でも、いつも私の誕生日にはプレゼントくれるじゃん?」
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