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西田の飲み会場所の居酒屋。
友人A
「おーっ、西田!久しぶり!」
西田
「お前ちょっと太ったんじゃないか?」
友人A
「鍛えてるって言ってくれ。ジムに通ってるからな」
西田
「そうなんだ」
友人B
「おーっ、こっちこっち」
西田
「みんな久しぶりだな」
友人C
「お前、刑事なんだろ?怪我とかしないのか?」
西田
「するさぁ。滅多にないけどな」
その時、西田の携帯が鳴った。
友人Dからだった。
西田
「もしもし」
友人D
「あっ、ごめん。仕事で遅くなって...。少し遅れる」
西田
「わかった。言っとく」
電話を切った後、西田は何気に携帯を待ち受け画面にしたままテーブルの上に置いてしまったために、みんなに待ち受け画面のなおみの写真を見られた。
友人B
「あーっ、めちゃ可愛い!この子誰?」
西田
「あっ、やばっ!」
友人A
「どれどれ?」
あっという間に、西田の携帯はメンバーみんなに回された。
西田
「ち、ちょっと!見るな!」
友人
「なんだよ、お前も隅におけないなぁ。こんな可愛い彼女がいるなんて」
友人C
「紹介しろよ」
西田
「ちょっと待て!彼女は高校生だ。さっき会った時に一緒に行くか聞いたら、未成年だからって断られたんだ」
友人A
「どこまで進んでるんだ?もうやったのか?」
西田
「あのなぁ!未成年って言ってるだろう」
友人C
「今度紹介しろよ」
この後和気藹々と会は進んでいった。
友人B
「じゃぁ、またな」
友人A
「今度は彼女も連れてこいよ。ソフトドリンクもあるんだから」
友人C
「彼女が居酒屋嫌と言うんなら、レストランでも喫茶店でもいいからさ」
西田
「わかった。聞いておくよ」
そう言って別れた。
西田は、どうしようと悩んでいる。勝手に勘違いしたのはあいつらだと開き直ろうとした。
次の日、塚本が出勤すると、西田が頭を抱えて椅子に座っていた。
塚本
「西田さん、どうしたんですか?」
西田
「大変なことをしてしまったぁ」
塚本
「どうしたんですか?」
西田
「昨日友達と飲みに行ったんだけど、なおみちゃんの写真見られて、俺の彼女って勘違いされて...」
塚本
「だからなおみちゃんが、嫌がったんだ。どうするんですか?」
西田
「どうしよう...」
塚本
「本当のこと言うしかないですね」
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