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秋になっていた。
配信部屋からの帰り、いくとこもなく歩きがてら
コンビニで買ったサンドイッチをどこで食べようとふらふらして
カフェの公園まで来てしまっていた。
―― なんとなく気になってる所に来ちゃうんだな。自分にわらえた。
色づきはじめたビワの実と深緑の葉のむこうに
洗い物をしているマスターだけが見えた。
しばらくすると、高校生の娘さんが帰って来て
何かマスターとやりとりしていた。
「娘さん、かわいいな。黒いから、外の部活かな」
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