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湊の瞳が更に色を濃くして、俺を見つめる。
「嫉妬って、それは、湊が心配性だから、」
「全然違うし。煌太さんって、全然俺のこと、わかってくれてないんだね。」
俺の言い訳めいた言葉を遮ってまで、湊は俺にわかっていないと言い放つ。
湊の言葉が俺の怒りに触れた気がした。
湊が男だと最初から知っていても好きになって、初めて自分から好きな奴のためにアクセサリー作りに行ったり、湊の勝手な嫉妬にも我慢して流したりしているというのにと、自分勝手ではあるが俺は年上だからって冷静ではいられなかったんだ。
俺の好きを、湊が否定した気がしたから。
「おい、どういうことだよ?わかってないのは、湊の方だろ?俺がどれだけ湊のこと、好きでいるかわかってねーから、いちいち小さなことで嫉妬してんだろ。」
小さなことで、なんて言うつもりなんかなかったはずが、口から出た言葉はもう取り消せなくて、恐る恐る湊を見るとさっきまでは色を濃くしていた瞳がすっかりと色を失って涙を溜めて俺を見つめていた。
絶望、呆れ、そこにはどんな感情があったのだろう。
「あ、ごめん。俺、そんなことが言いたいわけじゃなくて、」
「煌太さんは、そう思ってたんだ。俺がいちいち小さなことで嫉妬してるって。そうだよね、俺っていちいち小さなことまで嫉妬してさ、男のくせして情けないし、うざいよね。」
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