再会(イチカ編)

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イチカは目を開き、テンラを止めようと手を伸ばしたが、既に赤い舌が先端に触れていた。 「やぁっ、ね、やめて、あ、あ」 テンラは先端を舐め回し、ちゅくちゅくと音を立てて吸っている。 快感が突き上がり、イチカは身体を反らせた。 「気持ち良さそうだな、イチカ…めっちゃ、感度良いじゃん。もっと声出せよ」 「やだもう、変なこと言わないでよっ!」 テンラは刺激されて立ち上がった先端をコリコリと舌でなぶる。 イチカは快感を逸らすように足で砂を擦る。 しかし、足の裏に感じる柔らかい感触がもどかしさを倍増する。 確かに今まで感じたことがないほど昂っている。 このシチュエーションが? それとも相手がテンラだから? 「はあっ、んんーっ、も、も、ギブ、ほねがひ…」 「お願い?わかった」 テンラは水着に手を突っ込んだ。 「ほあっ!こらっ、そうじゃない、止めてって言ってるのにぃ…あ、やあっ」 「めっちゃ濡れてんじゃん…はあ、すげ」 くちゅくちゅと音が鳴る。 イチカはテンラの胸を押すが、力が入らない。 「なあ、どんくらいぶり?」 「うるさい!やだやだ……あっ、指いれないで」 「許せねぇんだけど、ここに他の奴が入れたかと思うと」 イチカは沸き上がるものを必死で抑えるように目を瞑る。 テンラは指を引き抜き、その指で花弁の上部を押した。 イチカはびくりと体を震わせて、目を開けてテンラを見た。 「ねぇっ止めてよぉ、そこ駄目、お願い」 見上げたテンラは湯気が立っているのが見えるかのように、全身に熱を纏っている。 「わりぃ、止めれねぇ、」 指でひっかかれ、イチカは目を覆って悲鳴を上げた。 「はあぁっ、んやぁっ」 「はあ、すげ、感じるんだな、イチカ、エロっ…」 イチカはテンラの少し不器用な愛撫に翻弄され、身悶える。 「もおおぉっこんなことして、覚えてなさいよぉ」 「何する気だよ、エロいこと?大歓迎だけど!」 駄目だ、すっかり頭が沸いているらしい。 普段はインテリクールを装っているくせに、こんなにがっついた奴だったとは。 「はあっ、やっぱり我慢できねぇよ、挿れて良い?」 「んんっ、はぁぁ、だから砂まみれに……」 テンラはガッと海水パンツを引き下ろすと、潔く脱ぎ去った。 茂みの中から、そそりたつ赤黒いものが見え、イチカは思わず叫ぶ。 「ひょぇぇっ!」 テンラはイチカの腰を上げて、脱いだ海水パンツを敷いた。
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