初恋の仕打ち

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初恋の仕打ち

「そんな怒るなって。気持ちよかったろ?」  オトコらしく笑う絆の顔を俺が直視できない理由を、絆は強引に同室でイタしましたってことだと思ってるんだろう。  違うわな。  俺、お前とシてたんだよ。 「悪かったって。けど、女の子の中、気持ちよかったろ?」 「………はい」 「あははは」  ええ、そりゃあもう、セックス覚えたてはサルになるって話が十二分に理解できましたよ。 「いやぁ、同じ部屋もどうかと思ったんだけど、まあ、流れ? 童貞なんて大事に持ってるもんでもねえし、まあ良かった良かった」 「良くねーしっ」 「え? 気持ちよくなかった?」 「………良かった…」 「ははは」 「もう、いいしっ。このくだり」 「フェラでイったあたりはどうなるかと思ったけどな。ふふ、お前のヤってるときの顔、色っぽかったわ」 「はあ!? そりゃお前だっ」  俺が果てたのは、その顔のせいだっつの。 「ああいうシチュエーションも、興奮すんのな。またヤろうなっ」  はは……。  初恋は実らない。  その噂はマジらしいけど。  それにしたってなんつう仕打ち。  俺は、絆さんとヤりたいです。  はあぁ……。
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