混沌と喪失

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混沌と喪失

「ヤマトの、大きい…」  熱っぽいジュンの声と、向こうから聞こえるノノちゃんの喘ぎ声。  カオスだ。  混沌だ。  ──はぁ……股間が気持ちいい。  無声で見るエロ動画と、喘ぎ声ありの動画とじゃ興奮度合いは確実に違う。  ──ああ……気持ちいい……。  女の子の喘ぎ声は、男のやる気を盛り上げる。  けど……俺は……微かに感じる絆の熱っぽい息遣いにこそ、持ってかれてた……。  ――あ、ヤベ。先っぽスリスリ、超気持ちいい。 「……は……ふあぁ?」  絆に意識を持ってかれてて、ジュンが覆い被さっていた俺から体を離したことに気づいた次の瞬間には変な声が漏れてた。  うーわ……何、これ、半端なく気持ちいいんだけど……。  手とは違う暖かい滑りが俺のモノをおおって、ジュンの舌は俺の口の中にいたときには与えてくれなかった快感を、惜しみなく与えてくれた。  噂にきくフェラチオってやつは、一気に俺の頭をおかしくさせる。 「ああ……ちょ…う…イイ」  気がついたら、ジュンの頭を抑え、腰を振ってる自分。 「んふっ」  ジュンは手慣れた様子で俺のモノを翻弄していく。  俺は…。  俺は……。 「……気持ちいい?」  絆がちょっと息を乱してノノちゃんにかけている声に、 「いい…すげ…いい」  なんて、返してた。  視線は絆へ。  ノノちゃんに覆い被さってる絆の白い背中だけがテーブルの上にチラチラみえるから、俺のモノを舐めてるのは、絆になった。 「はぁ…俺も、いい……」  絆の、吐息に混じって吐き出される声。  強く腰を揺らす俺。  あ…あ…イク…。 「……イっていいよ」  ああ……もうっ……!  絆……絆…絆…っ!  「はっ……イく…イく……ぁああっ……」  腰を突き上げて、半端ない開放感を迎える。  でも俺の心は……。  鎖に、絡めらとられた、気がした。   
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