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暑い夏
今年の夏はなんて暑いのだろう
僕はベビーカーを押しながらある場所に向かっている。鶴がいた警察署だ
受け付けで「港アキラさんを呼んでもらえませんか?」と頼んだ
10分もしないうちに、彼は現れた
軽く会釈をして、港さんに名刺を渡した
彼は「もしかして、鶴さんのお身内の方ですか?」
と聞いてきた。「はい兄です」
「鶴さんはお元気ですか?」
「彼女はこの子を産んで1年で死んでしまいました」
港さんは膝をガクリと床に落とした
「もしかして…この赤ちゃんは僕との?」
「わかりません。初めは蓮君との子だと聞いていましたが周期とかが合わなくて、そこであなたに抱かれといいだして。DNA鑑定していただきたいのですが…」
「わかりました。同行させていただきます」
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