プロローグ

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プロローグ

 「俺に教えろよ。そのスパダリってやつを」  「あなたほどの人なら、そんなこと必要ないでしょ?」  「忘れられない人がいる。その人に見合う男になりたいんだ」  そう切なそうな瞳で言われると、胸がきゅんとする。  誰かを一途に思うその瞳の美しさに、吸い込まれそうになる。  「スパダリって幻想の生き物ですよ? 伝説みたいな。実際にそんなのいません」  「もしその伝説の生き物が現実にいたとしたらどうする?」 「……悶え死ぬと思います」  「じゃあ俺に教えろ。そのかわり俺も教えてやるよ」  「な、なにを?」  「最高のセックス」  「は?」  
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