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#17

「疲れ果てた あなた私の 幻を愛したの」 イヤホンを外してジャスミン茶を一口。 こんなはずじゃなかった。 夢見た砂糖菓子のような恋は、いつの間にか黒く焦げて固まっていた。 あなたは最後に、ごめんと呟いた。 でも、本当はあなたのせいじゃない。 私の幻を愛して縋りついていたのは、誰でもない私だった。
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