第一章:侯爵家の秘密。

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第一章:侯爵家の秘密。

夜の9時… 私は自室から出て広い廊下を歩く。 侯爵家の大きな屋敷でも夜だけは違う。 使用人すらも屋敷には入れない。 そんな広過ぎる侯爵邸ではあるけれど。 赤をベースにした全ての調度品は最高級しかない。 皇帝からの信頼さえある。 そんな『ヤラリス侯爵家』は名家ではあった。 どんな貴族や爵位の者達すらもだった。 皆がヤラリス侯爵家を認めてる。 それは『頭脳と美貌』を、そして信頼すら… ヤラリス侯爵家の者は全員だったからも大きい。 でも今の私は… 定期的な社交場のみ。 それ以外は常に、この『侯爵邸』に居る。 私は、お兄様達の部屋へと行く途中でも… どうしても思う。 お父様も、お母様も、なぜ? 好きな男性とが良いけれど。 勿論それが無理でも、政略結婚でも… 全てを受け入れて『相手を愛する』つもりでもあった。 それなのに… 私が14歳の誕生日に聞いた。 余りにも信じられない真実。 ヤラリス侯爵家だけの『秘密』を… それを… 私もなの? お兄様達と? でも… 最初から知ってたら悩まなかった? 判らないけれど。 いつも優しい… お父様の言葉を思い出す。 「ユアナも同じにする事だよ。 ヤラリス侯爵家の者だからね。 それに、とても美しく育ってくれた。 嬉しい事だ。 ユアナなら大丈夫だと思っている。 最初は私もだったが、今は後悔すらない。 だからユアナも兄とだろう。」 お母様の言葉も思い出す。 「大丈夫よ、ユアナ。 もう愛し合えるだけではないの。 そして産まれた子を見て更にだったわ。 ユアナも私と同じ気持ちにと必ず。 なれるから安心しなさい。 いきなりが無理なのも判ってます… だから先に兄を信じなさい。 充分、既に理解してますからね?」 それにと私は、すぐに言ったけれど… お父様も、お母様も、慣れてないからと。 だからヤラリス侯爵家の者としてと。 そう言われて決まったけれど… 私にも一応の知識はある。 それに一応、お金もある。 だから私は家出も実行した。 それでも私が世間知らずな事も判った。 だからかも、それも判らないけれど。 お兄様達にと、いつも簡単に… 何度、頑張っても捕まってしまうだけ。 その様子を見てだった。 お父様と、お母様は、優しく私にと説得もする。 それにも、お兄様達も怒らずに優しいのも変わらない… 全て私の為にとだと言われる。 それもあって一生懸命にと悩んでた… でも私の為にだからと。 すぐ更にと、お父様が決定もした事にもなった。 それは社交場以外の外出禁止と… そして常に侯爵邸(こうしゃくてい)へと、お兄様を。 どちらかの在中する事の決定だった。 だから家出も私は諦めた。 でも… 私も優しくて、強い… お兄様達が好きなのも本当。 だけど、どうしても違うと思ってしまう… 判らない不安で僅かに浮かんだ涙を。 すぐに私は拭いた。 そんな事を考えてながら誰も居ない廊下を歩く。 目的の部屋に着いた私は、また迷う。 複雑な気持ちでドアをノックした。 すぐに私は返事を聞いた。 それからドアを開けてから部屋へと入った。 ************************** 私は確かに… お兄様達の広過ぎる部屋にと入ったけれど。 すぐに驚いた。 どうして? お兄様が? 二人共が一緒に居るの? それに仕事だって… お兄様達は、それぞれ… してるのに…? でも、すぐ私は思う。 だったら今夜は… 「あぁ、ユアナ? 今日も美しいなぁ。 愛してるよ。 少し驚いた様子だけど…」 優しい声でと… お兄様が笑って私に声をかけてくる。 私が驚いたのも気付いてる。 それに、お兄様達が二人共に居た事も… 少し私は視線だけを逸らした。 これからの行為を考えると… どうしても私は何も言えなくなる。 「大丈夫だよ? ユアナ。 もう何度も、してる事だろう? それに俺達は、ユアナだけを愛してるよ。」 私だけを? 社交界でも皆がなのに? そこで私は二人を見る。 双子で… 容姿は誰もが認める程の美貌。 更に文武両道(ぶんぶりょうどう)でしょう? 眉目秀麗(びもくしゅうれい)と、誰もが皆… 憧れてる、お兄様達なのに…? プラチナブロンドの髪に白い肌。 瞳は私と同じでヴァイオレット。 整った顔立ちで優しい笑顔。 それでも男性らしい体付きや、力も… 全てが完璧なのに? 私は少し首を傾げる。 お兄様達は歳も19歳。 そろそろ20歳になるけれど… 私以外、いくらでも… それなのに… 私だけを? どうにか私も言う。 「はい… アラン兄様。 それと… リアン兄様。 でも… どうして? 二人共が一緒なの? どうして私だけなの?」 頭脳も含めて全てが完璧なのに? アラン兄様がだった。 先に私の側まで来ると優しく抱き締めながら言う。 「もうユアナも16歳になるが。 俺達の事は充分に知ってるだろう? 俺もだが、ユアナだけを愛してるんだ。 ユアナは気付いてない様子だけど… そんなにも綺麗な髪色もだぞ? 赤みのある淡いブロンドの長い髪すら… ユアナだけで全てが、とても美しいよ。」 リアン兄様も側に来て私へ僅かに触れてから言う。 「ユアナが心配する事は何もない。 俺もアランも、ユアナだけを愛してる。 今夜は仕事が早く片付いたからな。 アランも言ったが、髪だけでもないよ? とても白く綺麗な肌も俺達だけは知ってる… ユアナの全てが綺麗だ。」 私が珍しいのは判るけれど… お兄様達の方が美しいのに? それに優しく笑っているのも判るけれど… でも、それを… 私だけと? ************************** リアン兄様に優しく言われる。 「さぁ。 ユアナも、ベッドにおいで? 今夜は俺達二人でだよ。」 すぐ私は判った。 だから、また何も言えなくなる。 アラン兄様が、私を簡単に抱き上げた。 そのまま優しくと大きなベッドにと降ろされた。 横にされてからも私は何も言えず… リアン兄様が優しく私のナイトドレスを脱がせる。 既に私も知ってる『真実』もある。 でも… 最初から力だけでもない全てが。 私には、お兄様達に勝る筈もない。 そんな、お兄様達は今まで怒る事も… 私には一度も、しないのも、常に優しいのも… 何も変わらないのすら本当だから… 最初の時も僅かな痛みだけで… また、これから… 私にと、お兄様達がする事も… でも… 私の為なの? アラン兄様が私にと優しくキスをしてくる。 何度も軽くと… リアン兄様が私にと舌を這わせてくる。 その感覚に、私はビクリとしてしまう。 「んっ、あ…」 私は思わず声が漏れた。 アラン兄様が手を動かして出しながらだった。 私の身体にと刺激もして言う。 「ユアナ? 何も迷う事すら、ないんだよ? ヤラリス侯爵家は常にだと。 それを除いても良いけれど… ユアナだけを愛してるよ? でも今夜は一緒でもあるからね? ユアナが先に選ぶと良い… 俺は、どちらでも構わない…」 リアン兄様も優しく言った。 「ユアナだけは、そうだな。 どちらでも、同じだから大丈夫だよ? 俺もユアナだけを愛してると。 けれど、同じで選べないなら… 俺達同時にでも、良いか?」 その意味にも気付いて私は迷う。 それでもだった。 お兄様達は既に知ってる… 私の弱いところばかりを責めてくる… 「ふぁっん!! お兄様、まだ…」 私はリアン兄様にと… 露わになった乳首を優しく舌で転がさせる。 アラン兄様が首筋に舌を這わせてながらも言う。 「ユアナ? 迷うならば、先に俺で良いか? もう、待てない…」 私は目を閉じて、どうにか言う。 「はい… アラン兄様が… 先に…」 そう私が言うとだった。 すぐにリアン兄様も動いた。 乳首から唇を離して簡単にと。 自分の服を脱いでから、私の背中へと回った。 後ろから私を抱く様に包み込んだ。 そうしながらも舌が首筋や耳を… でも両手ですら乳房を優しく揉み刺激を続ける。 「ふぁ、んあぁ…」 もう既に身体にと刻まれた反応で… 私は勝手にビクリとしてしまうけれど。 どうにか言った。 「んっ、あぁ、リアン兄様!? ふぁ、んぁ、あぁ… まだ、あぅ…」 「俺達だけの大切なユアナ。 もう美しいだけでもない。 更にと白い頬すら紅く染めて… とても可愛いなぁ。 今夜も、たっぷりとだよ?」 リアン兄様が私の後ろに居たけれど。 アラン兄様も優しく笑って言った。 そして、すぐに自分の服も脱ぐと動いた。 私の脚を開かせて秘部へと舌を這わせてくる。 「ふぁあっ!! アラン兄様!? そんなに… んぁぁっ…」 すぐ私の身体は快楽がと… それでもと更に与えようとしてくる。 アラン兄様も、リアン兄様も動きを止めない。 「ふぁあっ、んぁっ!? アラン兄様っ、やぁん。 舌がっ。 んっ、あぁあっ。」 「ユアナ? ならば、もっと愛してあげよう?」 リアン兄様の声を聞いたけれど… 私の顎にと指を使い、顔を横にと向けさせる。 すぐにリアン兄様からも激しくキスをされた… 「んっっ、んんっ!!」 そんなリアン兄様も舌すら絡めてくる。 激しくキスをされながら… リアン兄様は乳首すら摘み甚振(いたぶ)る様に… アラン兄様すらも舌も使うけれど。 更にと手を使って私の身体をと滑らす。 「っんん!? ふぁっ、んぁっ。 んぁあ… んんっぁ、ふっ…」 何度も、私の身体をと、お兄様達が… それぞれ、責めてくる。 私の快楽が勝る時に… また、二人が動きを変えた。 それに何も考えられなくなる。 でも身体だけがビクビクと反応を残す… ************************** アラン兄様が先にと。 私の秘部から舌を離して優しく言った。 「あぁ、ユアナ… こんなにも濡れて感じてる姿すら… とても嬉しいよ? なら、もっとだな? リアン。」 「あぁ、判った。 アランもだぞ? ユアナなら、更にだ…」 声だけを聞いてたけれど。 すぐに判る。 でも、もう遅い事も… リアン兄様が後ろから包み込みながらも。 私の両脚を簡単に掴んだ。 更にアラン兄様の勃ってる肉棒も私は見る。 どうにか私も言う。 「アラン、兄様? いきなり、は…」 「大丈夫だよ、ユアナ? もう充分、濡れてるけれど… 心配するなら安心させてあげるよ?」 優しく笑うアラン兄様は… 私にと愛液すら絡める様にと肉棒を擦り付ける。 それから両手でだった。 更にと胸も身体の全てに触れて刺激してくる。 「ふぁっっ!! アラン兄様ぁ。 待って、そんなに、されたら… あっ!? ふぁあぁん。」 どうにか僅かにと私が動いても… 全てをリアン兄様が抑えてしまう。 そんな私にと… リアン兄様は一切、力も緩めずに抑え… アラン兄様の動きにすら抗う事すら出来ない… そしてアラン兄様が私にとキスもだった。 舌も絡ませてながらと激しい… 激しくキスをされても私の声は漏れる。 「んんっ、んぁ、んっ。」 そんな状態でも、すぐに私も判った。 アラン兄様の肉棒が一気に奥まで挿入された事… 「んんっ!! んっ!? っふぁっ…」 僅かに唇をアラン兄様が離した… 「ユアナ… もう判るだろう? 痛くすらしない… それよりも…」 私が息を整えるのもある。 更にと肉棒を、腰を使って動かされる… 「んぁっ!! ふっ、あぁ、んぁぁ!? アラン兄様ぁ。 だ、めぇ… ふぁあっ!!」 もう、私にと快楽が完全にと(まさ)ってしまう。 「あぁっん。 アラン兄様のが… 中にとっ!? んぁぁっ… ふぁあぁん。 はぅあ、んあぁあ!!」 アラン兄様は一切、止めない。 それでもとだった。 「アラン、早くだぞ? 俺も我慢してる…」 「あぁ、リアン。 判ってるが… これだけ既にユアナの中が…」 私は何も抵抗すら出来ず。 中にと深くだった… アラン兄様にと動かされる。 僅かに思う事もあった。 また… このままだと、また… どうにか私は僅かに腰をと引いたけれど。 でも、すぐにと。 アラン兄様の両手が腰をしっかりと掴まれる。 それでもと何度も突き上げてくる。 「あぁっ、んあぁっ!? ふぁぁ、もう… あっ、ふぁあぁ!!」 こんなにも激しいと… もう… 私がイク時すら判る様に… アラン兄様が言う。 「ユアナ、愛してる… このままだよ。」 「んっ!? ふぁっん!! あぁぁ…」 私は何も考えられなくなった。 けれど同時に私は、すぐに感じ取れた。 中にとアラン兄様が出した事に… それでも私は息を整える事しか出来ない… もう力が入らない… 中出しをされた事で身体が勝手にとだった。 ビクビクと更に反応ばかりが残る… でも、また、すぐに兄様達が動いた。 アラン兄様の肉棒が一気に抜かれた。 「ふぁっあぁ!?」 今度はアラン兄様が後ろにと包み込むと。 同じ様に脚を… 更にリアン兄様は何にも言わず。 私の中にと、すぐに肉棒を挿入してきた。 私は、また… それに… さっきのすぐ後だった事も… 「ふあぁぁっん!? やぁ、今は… まだぁっ!? ふぁぁっん!!」 既に濡れてるだけでもない。 アラン兄様からと、もう… それでもリアン兄様は最初から… 激しく肉棒を動かしてくる。 「あぁあん!! だ、だめぇ、あぁ… そんなに… んあぁあん!!」 「ユアナ… 判ってるよ? イッたばかりだと… 更にと… 敏感になるからだろう? 凄く締め付けてくる。」 リアン兄様の言う通りでもある… 私は更にと、また快楽がくる。 「んっ、あぁっ!? リアン兄様… ふぁぁ、それは… んぁあぁん。 ふぁあっ!?」 そんなリアン兄様は更にとだった。 奥まで何度も動かしてながら… 私を見て言ってくる。 「ユアナも… 前から言われてるだろう? お父様も、お母様もからと。 ユアナを他家へ嫁がせないと… そして俺達の子を産む事をと…」 そう… すぐに私は思い出す。 お父様とお母様は… 実の兄妹… ヤラリス侯爵家の常にある秘密。 それは『近親婚』以外は、ないと… 快楽もあるけれど、私は僅かに涙が零れた。 「ユアナ… 大丈夫だ。 俺達はユアナだけを愛してる。 『肩書き』だけの男ならば… いくらでも居る。」 アラン兄様が耳元で囁く。 リアン兄様が激しく私の中で動かす。 でも… 私は… 僅かな理性が私にと戻りそうな時だった。 二人が同時に、また、それぞれがと、動いた。 「んあぁっ!! そんなに、あぁ… されたら… あぁ、やぁ… ふぁあっ、兄様… やめ、あぁぁ!! もう…」 私の僅かな理性すらも流される。 もう私が快楽に堪えられない… それすらリアン兄様も判る様に言った。 「ユアナ… 俺も、このままだよ? ユアナが感じてるのすら… 全て判る。 愛してる…」 そしてリアン兄様すらも私の中にと出した… すぐに、それも感じ取ってしまう。 動きが止まってもだった… 私はビクビクと身体が反応を続ける… どうにか私は息をと… 「ユアナ… 俺達も『他の男』にだ。 ユアナを譲る気もない… 今日は、このまま休みなさい。」 アラン兄様は耳元で囁く。 私は、もう息を整えるしか出来ないけれど… お兄様達が動きを止めたのもある。 優しくリアン兄も肉棒を抜いた。 ゴポリと中から精液すら溢れ私は全てが。 もうビクリと感じてしまう。 「んっ、ふぁ…」 リアン兄様も優しく言った。 「俺達だけの大切なユアナ… 愛してるよ。」 私は、でも… もう考えるよりも、そのまま眠った…
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