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そのまま大きな手で包み込むようにやさしく揉みしだきながら、時々指で先端を弾く。
「やっ……俊ちゃんやめてっ!」
「やめるわけねーだろ?」
俊ちゃんはそう言うけれど
「そんなことされたら、カレー、作れないもん」
「んなこと言ったって、陽菜が誘ってんだからしょうがねーだろ?」
「はあ? 誘ってないしっ!」
ただ野菜を刻んでいるだけで『誘ってる』と言われるなんて、こんなのおかしい。
と思っていたら、俊ちゃんは左手は胸においたまま、右手はおしりを撫でるように触ってきた。
「ひゃあっ! 何するのっ!?」
「何って……陽菜が誘ってるとこを可愛がってやろうと思ってさ。丸見えの場所をこうやって触ってほしかったんだろ?」
「!」
あたかもあたしが触ってほしくてこの格好をしているというような言い方だ。
「俊ちゃんがこの格好をしろって言ったんでしょ!?」
つい、振り返って怒鳴り付けてしまった。
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