第一章

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「改めて紹介する」 ご飯を食べた後に残った人達がいた。 見たことのある人もいれば、見たことない人もいた。 「一番隊隊長、沖田総司」 「ああ、この間の。ま、せいぜい死なないようにね」 この間とは打って変わって、別人のようだ。 でも、まぁ、この人の目の奥にある冷たい感じは最初と変わらない。 「二番隊隊長、永倉新八」 「真白、だったよね。何か分からないことあればいつでも聞いてね〜」 少し、周りの人に比べると小柄で茶色がかった髪の色をしていた。 どこか気の抜けた声で手を振りながら笑っていた。 でも、沖田より悪い感じはしない。 「三番隊隊長、斎藤一」 「よろしく頼む」 今日の朝方に会った人。 無口そうで、土方を貶されると怒る人だ。 よろしく、なんて思っているのかな。 「四番隊隊長、松原忠司」 「おう、よろしく!」 大柄な筋肉質の人。 見た目は一番強そう。 「六番隊隊長、井上源三郎」 「真白ちゃん、よろしく」 この中で一番年上そうな人。 優しそうな見た目で、私のご飯を作ってくれた人だ。 「八番隊隊長、藤堂平助」 「おう!真白、よろしくな!」 人懐っこそうな笑みを浮かべ、一番この中じゃ歳が近そうだ。 「最後に十番隊隊長、原田左之助」 「よぉ、さっきの別嬪さん!土方さんとこが嫌になったら俺のとこに来いよ!」 さっきの松原って人に負けないくらい大柄だった。 でも、何だろう…。 筋肉質だけど、引き締まった感じがする。 「あと、副長の山南さんだ」 「山南敬助です。何か分からないことがあれば教えますよ」 物腰の柔らかな感じがした。 多分、この中で一番頭がいい。
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