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出る時に体に傷が入ってしまう
もう少し穴を大きくしてから出た方がいい
思わず手を出してしまいそうになる
そんなことをしていはいけない
この先、生きていかないといけないこの命は
だれの力も借りることはできないだろう
ここで手を出してしまえば弱い命になってしまう
そんな思いが頭を駆け巡り、何もできず
やきもきしながら見守るしかなかった
やがて穴は大きくなり
大きなかけらが落ちた、その時
中から美しい人型の青年が出てきた
ぐったりしているが、呼吸はできているようだ
私は近くへ行き、青年の肌に触れた
温度、振動、色で思いが分かる
言語とは違う会話ができそうだ
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