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青年は生まれたばかりで何も分からず困惑しているようだった
私は青年に安心して欲しいと伝えた
安心というものも分からないようだったが、
それが伝わったのか徐々に落ち着いていった
私は青年にたまごの殻を食べて見せた
私はたまごの殻を食べることはできないが
青年は食べることができた
お腹が空いていたのか、夢中で殻を食べた
私は青年とやり取りを重ねた
青年に砂まみれのゼリーを教えたが食べることはなかった
青年の成長に必要なものは全てたまごに含まれていたのかもしれない
青年がたまごの殻以外を口にすることはなかった
このなにもない世界は、外敵も存在せず
青年が成長するのに必要な時間が十分にあった
私はこの青年がどうなるのかを知っている
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