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いつしか青年と会話ができるようになっていた
私は青年をヒナと呼んでいた
ヒナは私を何と呼べばいいか聞いてきたので
ハナと呼んで欲しいと伝えた
私はヒナに時折差す強い光には注意するように伝えた
あの強い光は、何か全てのものを焼き尽くすようで怖かった
ヒナと過ごした時間は
今まで過ごした時間からすると、とても短い時間だったが、
これまでにないかけがえのない時間となった
青年は成長した
私は待っていた
ただ、一向にその時はこなかった
私は我慢できずにヒナに聞いてみた
「どうして私を食べないの?」
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