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「僕はハナを食べたりできないよ、
どうしてハナを食べないといけないんだい」
「でも、ヒナだって分かっているでしょう
飛び立たないといけないことを…」
私は悲しくなり涙を流しながら訴えた
「ヒナは私を食べないといけないの!
仲間がそうなるのを見てきたの!
私じゃだめなの…?」
「ハナと一緒に過ごして、いろんなことを教えてもらったよ
とてもかけがえのない大切な時間だった
そんな…、ハナを食べることはできないよ…
一緒に行くことはできないのかな」
「私はこのトゲのツタの範囲でしか生きることはできないの。
このツタが切れたとき、私は枯れるの」
その時、厚い雲から光が差した
光は二人をあざ笑うかのように向かってくる
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