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これは違う意味で、罪の味…
葵のバカ、こんな所でダメじゃん!
後ろの人の視線?目線?刺さってるから…
映画が終わって照明が点灯する前に、ここから逃げ出さなきゃ!
でも、甘い~。
甘くて美味しい。
キャラメル味、甘くて優しい味。
とろけるように、美味しい。
唇を離した葵が満足げに微笑んでいた。
そう、これが本当の甘い罠。
葵のキスは罪の味だと思ってたけど、本当は甘い甘い世界に引きずり込まれる罠。
葵のキスは、罪の味そしてそれは甘い罠。
私が葵の横顔を見つめていると、葵はさり気なく私の手を握った。
そして私は確信する。
これから先も、この罪の味と甘い罠に翻弄され続けることを…
そしてそれが、私たちの幸せな愛のかたちだということを…
ー E N D ー
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