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葵はしばらく黙っていたが、大きな溜息を吐いた。
「じゃあ、何回寝たら俺のになんだよ?5回かそれとも10回か?」
「……ゃっ回…」
私は布団の中でもぞもぞしながら言った。
「何?聞こえねぇよ」
葵はそう言って布団を捲った。
葵と目が合い、私は目を逸らした。
すると葵は親指と人差し指で私の頬を摘まむように掴むと、私の顔を自分の方に向かせた。
「何回だよ?」
「100回…」
「ふぅ~ん、100回だな?100回寝れば俺のになんだよな?お前が言ったんだからな?それから、1回や2回じゃねぇから。さっきので4回目。これからするのが5回目、しっかり覚えとけ!」
そう言うと、葵は私の唇を塞いだ。
「ん…ちょっ…やっ…」
「ヤダって言われて、俺が止めると思う?それに、煽ったのお前だからな?覚悟しろよ…」
葵は私に跨がり、優しく口付けをする。
そして私の手を包み込むように優しく握った。
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