はじめのいっぽ

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はじめのいっぽ

私が小説を書き始めたのは、10年以上前になります。 携帯で好きなアニメなんかの所謂二次創作を読み漁る日々に、自分だったらこうするのになぁ、書いてみたいなぁ、って思ったのが始まりでした。 しかしそれは人に見られたら恥ずかしすぎて死ねる、もうまさに禁書中の禁書。一人遊びの独り言でした。 誰もいない時に誰もいない場所で1人、こそこそとPCのキーボードを叩く。そんな日々でした。 それを人に読んでもらうようになったのは、4.5年前? 一番最初は、めちゃくちゃ仲が良くてほんとに毎週会ってて何でも話せる友達に、二次創作書いてるって打ち明けたのが最初だったと思います。 同じアニメが好きで、乙ゲーが好きで、自分がヲタだと打ち明けたのもその子が初めてでした。そしてその子も私と同じ人種でしたw だって私の周りって、普通にみんなファッションとか流行りの音楽とか、お洒落でおいしいものなんかが好きな女子ばっかりで。私も同じようにそれらを楽しんでいたけど、一方で漫画とかアニメとかましてや乙ゲーなんて共有できる友人はずっといませんでした。擬態系というやつです。 その子とは初めてアニメとか漫画とか、ただの好きのちょっと先の話が出来たんですね。所謂ヲタ領域の。 夢小説の存在も知ってたし、アニメキャラにガチ恋してるという話もなんなく出来て。もうほんと、会うごとにディープな内面を互いに晒していき、この子になら言える……!!って感じの愛を育んでいきました。(なんの話やねん) それでも、初めて書いたものを読んでもらった時は恥ずかしくて、緊張で、おかしくなってたと思います。 しかも目の前で読んでもらったもんで、きっと私、変なテンションでした。 「え、めっちゃおもしろい」「普通にこの表現好き」、そんな肯定的な感想を貰って、死ぬほどほっとして、そして何だかとても幸せでした。 その子も小説を書いてみたい!というので、そこからは共有のメモアプリに互いに書いた作品をアップロードして。読んで読まれて、をして楽しんでいました。誕生日に互いに好きなキャラの夢小説を書いて贈り合ったりとかw そう、その頃私はBLには殆ど興味がなくて、好きなアニメや乙ゲーの夢小説を読み書きする、所謂夢厨だったのです。 BLも嫌いじゃなかったけど、好きなアニメの二次創作で時々読むくらい。 誰かが書いた夢小説だとヒロインの子にやきもちを妬いてしまうので、ならそのキャラの恋愛を読むならBLがいいと変な拗らせを発動していたのがきっかけだったかなぁ……。痛いw でもその頃そんな理由で読み漁っていたサイトで、凄く凄く好きな作品や神みたいな作者様に出会い、それは今でもブクマして時々読み返したりしています。そのサイトは原作アニメなんかも古くて、もう何年も何年も更新されていないものだけれど、今でも神。何回読んでも切なくて苦しくて、私の原点です。 話が反れましたが、そんな風に身内1人のみ公開、を続けていた私が、全世界に向けて自分の作品を投稿し、あまつさえBLを書くようになった理由。 それもまた、ある出会いによるものだったのです。
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