はじまりはいちごどうふ

1/1
前へ
/7ページ
次へ

はじまりはいちごどうふ

私がBLを書き始めたのと、全世界に向けて自分の作品を投稿し始めたのはほぼ同じ時期のことでした。 ちょうどその頃とある乙ゲー(どうしようあんな好きやったのにタイトル忘れた)にハマっていて、そのゲーム内で知り合った方と仲良くなりやりとりしていたのですが、なんかのきっかけで小説書いてるって確か話したのが最初だったと思います。 私が書いてるものを読みたいと言って下さり、例に漏れず恥ずかしいし自信もないしで悩みながらも、とりあえずその時自分的に一番当たり障りなく書けてた夢小説を読んでもらいました。 仲良しとは言え、お顔も知らない方に読んでもらうのはまた違った緊張感で、私はまた変なテンションになっていました。 その時いただいた感想は今も覚えています。 「これ、趣味のレベルを超えてる作品ですよ。今すぐ公開しても絶対読んでもらえると思います」 そんな風に言っていただきました。 え、マジで?嘘やん。またまたぁ、って私はその時思っていたのですが、その方が、「私嘘つかない」って真剣に背中を押してくれたため(いや私はそう感じた!w)、そう?じゃあ、まぁ試しに……?ちょっと興味もあったし……?で、某サイトに投稿したのがそもそものはじまりでした。 いやでも投稿するまで、だいぶ悩みました。 まず、アンチめっちゃ怖い。とにかくこれ。ディスられたり淘汰されたら私多分立ち直れやん。一生トラウマなる。 でもその方は、「アンチなんか熱烈なファンだと思ってればいい!私はいくつも投稿サイト読んでる上で言ってるから大丈夫!!」ってとにかく励ましてくれて。 とりあえず、今まで10年近く書き溜めてたものを片っ端から投稿していきましたww マイナージャンルの夢小説だったので、読んでくださる方も少なかったけれど、ちゃんといいねもつけてくれて。嬉しかった。 もう1つ、まぁまぁ人気のあるジャンルのものを投稿した時にはネームバリューだけで読者数もいいねの数も跳ね上がりましたねー。初めてコメントなんかもいただき、嬉しすぎて何回もスクショしまくりました。この辺の初心は今も変わってないですw 嬉しいことあったらすぐスクショする。笑 なんだ、投稿思ったより怖くなかったな、って思えただけでも、とてもいい経験になったと思います。 とまぁ、そうして夢小説の投稿を続けていたのですが、その方とのやりとりも続いていて、その方から腐女子であるという話もお伺いして。その方のおかげで毎日楽しく創作出来ていたのもあって、一緒にやってた乙ゲーのキャラでBLのSSをこんな感じですかね、って書いたのが、まさにももいちごが爆誕した瞬間でした。 もうそっからの盛り上がり。 これやばいこれすごい、と煽てられ、私もなんだかいい気分になり、じゃあ……と勉強していくうちに、ジェットコースターみたいにBL沼にハマっていきました。 この頃もまだ夢小説は続けていて、BLと夢小説は棲み分けしたほうがいい!と謎ルールを自分の中に作り、BL専用にできたのが『ももいちご』という存在です。 最初は好きなゲームのアイテムから取って、いちごどうふにしていたんですが、旬の果物足したいという謎の思いつきでももいちごに改名しました。 名字?と名前の境界がないところが好きです。ももいちごでいられる時は、日常のくっそ忙しさを忘れられて、好きです。 あの頃と今では生活がすっかり変わってしまい、もう乙ゲーをする時間も、夢小説も書く時間もなくなってしまいました。 それでも今、創作BLを続けていられるのは、間違いなくあの出会いがあったから。 今もずっと、友達にも、その方にも感謝し続けています。 そしてもちろん、家族にはBL書いててましてや本まで出しとります、なんて口が裂けても言えないので、友達には万が一億が一私が急死するようなことがあったら、まず携帯と、引き出しにあるUSBを破壊してくれと常々お願いしております。 そんな感じの、ももいちごな日々です。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加