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「んー・・・んー」
「何うん、うんうなってるんだよ」
「チー、見て、ペナルティー」
「ああ、結構静かだったろ?」
「うんそれでもさ、次の貯えなんだから少しは取れって言ってたんだけどさ、これでいいのかな?」
まあ今の半分以上は三年生のお眼鏡にかなった人たちだ、俺たちのところへは、各クラスの学級委員がチクったものを調査してそれでも悪いと思うやつらでしかない。
「おい、なんだこいつ」
「魅録先輩は置き土産だからいいって言ってるんだけどさ」
「何やったんだよ」
「晴彦さんの二代目だよ、でもこいつの素行は話せるようなものじゃないって言ってた」
「まさか」
「まさかだよ、子供作って知らぬ存ぜぬなんだって、これ、相手の女の子と診断書」
「これ本当なの?」
先輩たちはちゃんと調べた結果だからって言ってた。黙ってもらっておけばいいんだって。
「もしもの時は南ちゃん、名前使ってくれって」
先輩が言うなら仕方がないか。
「ハ~、緊張しすぎて胃に穴が開きそうだよ」
「お前のは食いすぎだろ」
だってー、今日のナベうまかったんだもん。
まあな、最後のしめのうどんがうまかった。
俺は健に受験するのか聞いた。
「うん、行く、デザインの勉強するんだ、会社立ち上げる」
そこまで考えてるのか?ベッドにもぐりながら聞いた。
「うん、チーも大学行くだろ?」
「うん、経済選考しようと思ってるけど、忙しいからさ、迷ってるんだ」
「大学も多いしな」
近くじゃないと困るしー。寝る暇もないしー。
「そういうことか、まあがんばれ」
「他人事だと思って」
俺お前ほど頭よくないから、おやすみ。
「おやすみ」
そして、本当に俺は忙しくなるんだ。
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