母娘3人、箱根旅→´23.05.24~25

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 ふるさとを見つけた段階で、母にはこんなホテルがあるよ、とは話していた。  しかし、実は祖母には何も言わずに、取っている。 「一応、聞いてみた方がいいかな? でも、モタモタしている間に取られちゃうのもまずいよね」  メールもしない祖母だから、手段が電話しかない。  しかも、向こうもこちらも仕事があって、時間も曜日もバラバラと来たものだから、タイミングを伺うのも、難しいのだ。 「いいんじゃない、何だっていいって言うよ」  母がケロッと返した。 「大丈夫だよ、取っちゃいなよ」  というわけで、取ったのだ。  後日、祖母に電話をして、旅行のことを話した。 「ホテルね、温泉があって、和室のところ取ったから」 「うんうん」 「ご飯はバイキングなんだって。みんな、それぞれ好きなの食べよう」 「うんうん、いいね」 「ビールも飲んでゆっくりしよう」 「うんうん」 「当日は、私が車で迎えに行くから」 「あらそう、菜名ちゃん運転してくれるの?」 「うん、その方が楽だなと思って」 「ありがとう、よろしくお願いします」 「家に行くの、だいたい10時くらいかな? 大丈夫」 「大丈夫よ、私はもう朝から起きてるから」 「出る前に、一応電話するよ」 「はいはい」 「ところで、箱根でどこか行きたいところ、ある?」 「いやあ、私は詳しくないから。全部、菜名ちゃんに任せるよ」 「あ……そうですか」  我が母こと、娘の言うことが当たったわけだ。 「じゃあ、考えておくよ」 「楽しみにしてるよ、ありがとね、よろしくね」  一任してもらえるなら、それもそれでこちらとしては、やりやすい。  祖母に関しては、私より母の方がよくわかっている。母に確認を取りつつ、ざっと行程を考えた。 「箱根神社の階段、登れるかな?」 「どれくらいなの?」  母に尋ねられて、ないに等しい記憶を必死に呼び起こす。 「ええ……どれくらいかな、駅の階段よりは少し長いくらい?」 「江の島ほどじゃない?」 「あ、そんなではない」 「じゃあ、行けるかな……私が」 「そっち?」
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