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すっかりお腹のふくれた我々は、レストランを出て、箱根神社まで歩いて行くことにした。
車を動かして、神社の駐車場まで行ってもいいのだが、距離が近すぎて面倒くさい。
「いいんじゃない、ちょっと散歩がてらに。天気もいいし」
ビールを飲んだ祖母にこう言われたら、そうしましょうとしか言えない。
本当に、天気がよくてよかった。これで雨が降っていたら、さすがに車に戻りましょう、となる。
やはりと言うか、海外から来ている人が多い。
平日ゆえ、日本人観光客が少ないから、余計に目立つ。
「土日だったら、これプラス日本人観光客ってことだよね」
「うへえ、やだやだ」
混雑を想像したのか、母がブンブン手を振った。
箱根神社の、鳥居まで来た。参道を進んで、いよいよ階段に差し掛かる。
「はい、ここが例の階段です」
「ふうん、これくらいだったら大丈夫そう」
と母が言った。
それは祖母のことを言っているのか、自分自身のことを言っているのか。
当然ながら、私が先頭を切って登りだす。
ふと、後ろを振り返った。
すでに、私と2人の距離は開いている。
ゆっくり歩きすぎる方が、返って疲れる。2人には悪いが、サッサと登ることにした。
「はあ、着いた」
いくら登っても、階段は慣れないし疲れるものだ。
息を整えていたら、後続の2人も姿を現した。
「ああ、着いた!」
「もう無理。この先まだ階段あるって言われたら、ホント無理」
何で、祖母より母の方が疲れているのか。
↓たまには狛犬を撮ってみる。左。
↓んでもって、右。
↓快晴。暑くもなく、寒くもなく。これくらいの気候がちょうどいい。
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