小田原の友人に会いに行く&もちろん箱根も~1日目~→’22.06.17

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 混雑は、箱根湯本駅に着いたときにハッキリ現れた。  歩道も人がたくさんいるし、路上駐車の多いこと。コインパーキングはほとんどが満車になっている。  途中、小道を折れた。  本当に小道である。道が狭い。小田原のゆったりした道路とは打って変わって、すれ違うのがやっとだ。  しかも観光客、もとい歩行者がウロウロしているから、ドライバーとしては余計にやりにくい。 「あ、あれですよ!」  左手に見えるおそば屋さん。だろうなとは思っていたが、表には順番待ちの人が並んでいた。 「やっぱり並びますよねえ」  駐車場はその先、小道から少しそれたところに、看板が出ていた。  ところが――。 「あっ、満車」  またも、空きがない。  あんなに並んでいるのだ、空いてない方がおかしい。  仕方ないので、わきに車を寄せて待つ。もしくは、どこかコインパーキングが空いていないか探す。  その間にも、もちろん出る車がいないかを注視する。 「あ、あれ出そうじゃない?」  待って数分しか経っていないのに、なんというタイミング。食べ終えた人が戻って、車を出したのだ。二宮神社と同じパターンだ。  順番待ちをしているのは、幸いにも我々だけ。この好機、逃すべからず。  神社の池のコイのごとくテンションの上がる車内。サッと駐車をするK子さんの横で、拍手をするだけの私。 「今回すごいねえ」 「持ってますねえ」 「よかったよかった」 「きっと、普段の行いがいいんですよ」  ここで言うよい行いとは、あくまでK子さんのことである。熊野は含まない。
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