母娘3人、箱根旅→´23.05.24~25

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 右手には箸、左手にはビールジョッキ。正直、アイスを食べるシチュエーションとは程遠いように思うが、差し出されちゃ食べないわけにいかない。 「美味い……つめたっ!」  知覚過敏が、アルコールのせいでさらに過敏になっていた。 「普通のアイスだよね」 「そうだね、パクパク食べられるやつね」  普段は、どっちが子供かわからない(!)母であるが、食べさせてきたり譲ってくれたり(それも自然に)すると、ああ、私の母親なんだなあと思う。  甘いものを食べるとしょっぱいものが食べたくなると、よく言う。  反対もまたしかり。  結果的にチョコ味のアイスは、酒飲みのよい小休止となった。  アイスで口の中が冷たい。スッキリした。 「ようし、何かつまみを取ってこよう」  さも当たり前のように、スッと立ち上がった。  こんな状態だから、私たちはレストランの閉店時間まで居座っていた。  気が付けば、他に1~2組しか残っていない。  それも、私たちより後の時間に入ってきた人たちだ。  つまり、私たちが1番長くいたことになる。  しかし、まだ9時半。寝るには早い――と思うのも、ややどうかしている。我々の生活リズムが、いかに不健康かお分かりいただけるだろう。  部屋に戻って、飲み直す。  コンビニで買った箱根の地ビールを開けた。  最初に脱落したのは、祖母。  気持ちよさそうに、いびきをかいて眠り始めた。  その後、母と私でまた話し始めたのだが――。 「さすがにもう寝ない? 1時になるよ」  朝早かったわけではないが、ずっと運転していたし、昼寝もしていない。  眠くはないのだが、明日に響くと困る。  あと、ちょっと飲みすぎた気がする。  母は少し話し足りないようだったが――その機会は、またいつか作ればよい。  祖母のいびきが少しうるさいが、とりあえず布団に潜り込んだ。
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