母娘3人、箱根旅→´23.05.24~25

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 かまぼこの里に着いた。  車を停めて、広い店内に入る。 「おおっ」  駅ビルの一角とは大違いだ。  あんなかまぼこ、こんなかまぼこ、珍味などもある。  時間が早いからか、お客さんはほとんどいなかった。  おかげで、のんびり見て回れる。  祖母は自分の分と、それから知人への土産に買うと言う。母は、実家の父と義理の祖父母に義理で買って行くと言う。義理に義理で、ギリギリ。  私は、もちろん100%自分へ向けて買う。  近いうちに誰かと会う予定があれば買う。でもなければ、買う必要はない。  まして、かまぼこはそんなに賞味期限が長くない。  明日会います、くらいでないと、残念ながらかまぼこは買って行けない。  だから、かまぼこは全て私が引き受ける。  小田原・箱根に来たら、絶対に買うと決めている、ぷちかまシリーズ。明太マヨとチーズ。それから、個包装の焼きかまぼこをいくつか。 「枝豆だと!?」  そんなの、絶対美味しいに決まっている。  手に取って、商品説明を読んだ。 「黒胡椒を効かせてるだと!?」  今晩のつまみが決まってしまった。 「買う、買う」  流れるようにカゴに入れた。  鈴廣では、かまぼこにピッタリと謳った地ビールを売っている。  去年の小田原でも買った、地ビールだ。  あの時は、瓶をキャリーバッグに入れて、ゴロゴロ引きずった。  だがしかし、今回は車だ。私に怖いものはない。  唯一怖いものがあるとすれば、レジに表示される会計金額くらいだ。  いやいや、ここは戦おう。  せっかく車で来たんだ、今日も買って行こう。  こちらも、流れるように入れた。  ちなみに、3人がそれぞれカゴを持つと、邪魔だし、中年と年寄りには重たい。  いったんは私がカゴを持ち、3人の買い物を入れて、清算の直前で分けることにした。 「……重いな」  力なら、そこそこ自信のある私であったが、瓶が入ると少しくる。  でも仕方ない。自分で買ったし。 ↓初めて見つけた、焼きかまぼこの枝豆。当然ながら美味しかった。703edd40-13fc-46e6-833a-166219dc9339
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