母娘3人、箱根旅→´23.05.24~25

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 各々、会計を済ませた。 「少し、休憩しようか」  母と行動すると、買い物でも何でも、1つのイベントにつき、1回の休憩が必須である。 「あ、ジェラート」  店内の一角に、ジェラートが売っていた。近くにベンチがあって、そこで食べられるようになっている。 「ジェラート食べたい」 と母が言った。  私も祖母も、同意である。 「じゃあ、みんなで食べよう」  3人それぞれジェラートを購入して、ベンチに並んで座って食べた。 「……この後、どうしようか」  時刻はまだ、昼前である。  早朝にご飯を食べたのなら、早めの昼食もありだ。  しかし、朝は遅かった。当然、お腹は空いていない。  1番いいのは、湯本に戻ってお土産を見たり、散策するのがいいだろう。  いい時間になったら、そのままはつ花に行けばよい。  しかし、果たして駐車場が空いているか。  あの狭く、観光客の多い街で、空いているコインパーキングを見つけて、すんなり停められるだろうか。 「あ、そうだ」  タイムズ(私が使っているカーシェアの会社)に、駐車場を予約できるサービスがあったはずだ。  この辺にないだろうか。  調べてみると、湯本から徒歩10分ほどのところを見つけた。  1日あたり1000円。安くはないが、有名観光地ならまあ仕方ないかと思える。  何より、ドライバーとしては探し回らなくていいのが、ありがたい。  ストレスフリー代と思えば、むしろ安い。  2人に、提案してみた。 「今から駐車場予約してさ、ちょっと湯本歩いてみない? ほら、お土産とか見れてないし」 「うん、いいんじゃない。何でもいいよ」  これはもちろん(?)祖母。 「駐車場、予約できるの?」  これは母。 「うん、できる。まだ空いてるし」 「ほへー」  デジタルに弱い母である。  早速、予約を入れた。  代金はカードで引き落とし、あとは指定された番号の駐車スペースに停めればよい。 「できた! これで後は、向こう行けば大丈夫」 「知ってると思うけど、」  3人の真ん中に座っていた母が、右隣の祖母に向いた。 「菜名ちゃんってすごいんだよ」  なんだか『うちのとーちゃんすごいんだぜ』のような言い方である。  すごいと言ってくれるのは嬉しいが、あなたは私の一体何なのか。
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