母娘3人、箱根旅→´23.05.24~25

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 カレーパンをゲットした我々、車まで戻ってきた。  時刻は3時前。少し早いが、東京に戻ろう。  温泉入って、ご飯食べて、ソフトクリーム食べて――食べてばっかりだな――歩いて買い物までしたのだ。帰ってゆっくり休もう。  なんたって、3人とも明日仕事だからね……。  高速に乗る前に、ガソリンを入れておく。  カーシェアは一般的なレンタカーと違い、利用者が代金を負担しなくてよい。  車に置いてあるカード(会社負担)で支払えばよいのだ。  ありがたや、ありがたや。  ガソリンスタンドに車を入れて、順番を待っている間に、後ろから祖母の手が伸びてきて、私の口にキャンディーチーズを入れてきた。 「??」 「昨日の余り」  コンビニで、部屋飲み用のつまみとして買った、キャンディーチーズであった。  確かに食べなかったけど、今食べなくてもよいのでは……?  何なら、誰かが持って帰ればよいし、その役を私が担おうかと思っていたのだが。  どうやら祖母は、今のうちに食べてしまわないと、と思ったらしい。後ろでせっせと食べていたのだ。  そして、ドライバーの口にいきなりチーズを入れてきたというわけである。  まあ、車動いてないからいいけどさ。  母も、よく『糖分補給だ』と言って、運転中の私にひと口チョコを後ろから出してくる。  まあ、食べやすいように紙を半分開けてくれてるから、いいけどさ。  口いっぱいにチーズの風味を感じながら、給油をした。  ちなみに、箱根の山の方にはガソリンスタンドがほとんどない。あっても、下よりお値段がやや高めなので、とにかく湯本の手前か小田原で給油することをお勧めする。  満タンになった車は、小田原厚木道路に乗り込んだ。  早めの帰宅がよかったのか、交通量は多いもの渋滞は発生しない。  行きと同じ感じだ。  まずは、祖母を家まで送る。そのまま、母をいったん私の家に下ろしてから、車を返却した。  少し休憩してから、自分の家に帰る母。 「ありがとうね、楽しかったよ」  母も祖母も、別れ際に同じことを言う。  その言葉、そのままそっくり返すよ。 『母娘3人、箱根旅→´23.05.24~25』fin.
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