23人が本棚に入れています
本棚に追加
「さて、どうしようか!」
3時間も待たされたのに、M子さんは元気である。
時刻はもうすぐ16時だ。
「そしたら私、ホテルにチェックインしちゃっていい? 荷物も置いてくるよ」
「そうだね、そうしよう、そうしよう」
2人並んで歩き出す。
「多分ね、ホテルこっちだと思うの」
M子さんには、事前にどのホテルを利用するか伝えてある。
「合ってるかな、どう?」
「あ、どうすかね……えと、私もちゃんと調べてないのよね」
熊野、そういうところだ。
あわててスマホを出し、地図を見てみる。
「えっと、このへん」
土地勘は、圧倒的にM子さんの方が持っている。目的地を共有し、改めて駅を出発した。
よその県に来ると、いつも思う。
ターミナル駅って、みんな結構同じなのだなと。
大きな駅があって、駅ビルがあって、ターミナルにはバスとタクシーが待機している。
それが何だか、普段見慣れた都内郊外の街と似ていて、不思議な気分になるのだ。
当然と言えば当然。観光地だって、そこに住んでいる人からすれば、ただの近所であり地元なのだ。
逆に私が他県の人に『東京すごいね』と言われても、『うん人の多さがね』としか返しようがない。
小倉駅には、モノレールが走っている。
この感じは、立川駅に似てるな、と思った多摩地区民である。
↓南口を出て、上を見上げるとモノレール。
↓振り向くと、こんな感じ。
↓1枚目の写真から、少し中に入ったあたり。なお、これらは3日目に撮ったもの。
最初のコメントを投稿しよう!