小田原の友人に会いに行く&もちろん箱根も~1日目~→’22.06.17

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 歩を進め、道路を渡り、神社の参道に差し掛かった。  芦ノ湖の広々とした景色から一転、山中に構える神社は厳かな雰囲気を放つ。 ↓参道。神社すぐの駐車場からだと、ここは通らない。3785d440-1e75-45c9-95cb-40026f84f396 ↓箱根神社、本殿。後ろの木々が本当に高い。33697b46-45c6-4dc0-90f5-d60e8be13b6d  参拝を済ませ、何となく境内を歩いてみる。 「あら、おみくじ」 「おみくじ」 「引いてみましょうか」 「ね、せっかくだから」  おみくじを引く。どら。 『運勢、吉』  おお、いいじゃないか。 『願望。あやふやな願いでは叶いません』  すみません。 『健康。情報に惑わされず自分なりの健康法を見つけよ』  耳が痛い。在宅勤務で見事に増加した体重を戻すすべが見つからず、自分の気持ちの持ちようとともに、絶賛迷走中の熊野である。どうやったら元に戻るんだ、誰か助けて。  あ……そういうやけがよくないんですね、はい。 『旅行。旅先での怪我のトラブルに注意』  ええええ。 「菜名ちゃん気を付けないと!」  これにはK子さんもびっくりである。 「はい、今日明日、気を付けます」  何が恐ろしいって、充分あり得るところだ。  私のエッセイをご覧下さっている方は、よくご存じであろう。ズバリ、私はドジで怪我をしやすい。  もっと言うと、どうしてそんなドジ、または怪我をしたのか、と問いたくなるような内容ばかりだ。自分でも、自分の行動がさっぱりわからない。  そんな人間なので、このおみくじの結果はフラグとしか思えないのだ。まあ、テレビをよくわかってるおみくじだこと……いや、違うのよ。  これはフラグに勝とう。一切の怪我なく家に帰ろう。そう誓う熊野であった。  結果、旅行中は大きな怪我やトラブルに合わずに済んだ。  考えによっては、神様が最初に忠告してくれたのかもしれない。これがなかったら、何が起きていたかもわからないのだ。  やっぱり、熊野エッセイをよくわかっている神様だな……。
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