小田原の友人に会いに行く&もちろん箱根も~1日目~→’22.06.17

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 今回、夕飯にリクエストしたのはズバリ、小田原おでんである。  小田原と言えば何だ。海鮮は食べられない。となれば、自然と練り物に目が向くだろう。練り物大好きな私が、この機会を逃すとお思いか。  小田原おでんを食べられるお店はいくつかあるが、まんま『小田原おでん本店』という名の店が市内にある。  その支店(また銀行)が、駅前のビルにあるらしい。  行きましょう。駅ビルなら、万が一混んで入れなくても、近くで他の店を探しやすいというメリットがある。  当初、箱根に今夜の宿を取っていた私は、おでんを食べて解散の後、自分で車を借りてホテルに戻るつもりでいた。  ところがK子さん、ホテルまで送ると言ってくれたのだ。 「せっかく来たんだから、菜名ちゃんお酒飲んで~」  神様、仏様、K子様。私が感激にむせび泣いたのは言うまでもない。  そして、その申し出を断らないあたり、私の性格がうかがえるというものである。  ~*~*~  夕飯に向かうには、少し時間が早い。しかし、道が混んでも嫌なので、下山して小田原駅に戻ることにする。  駅ビルの最上階には、足湯があると言う。ちょうどいい、行くだけ行って、いい時間になるまでそこでゆっくりしようじゃないか。  小田原城と箱根神社を、たっぷり時間をかけて回った私たちの足は、たっぷり疲れがたまっている。ここでいったん、リセットするのだ。  箱根新道を使えば、一気に山を下っていく。坂が急なことこの上ない。私の耳も詰まる、詰まる。  早めに出たのは、正解だったかもしれない。結果、特に渋滞に巻き込まれることもなく、無事に戻ってこられたから。
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