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さて、かの駅ビルの名は『小田原ミナカ』という。何でミナカなのだろう、ちっとも理由が思い当たらない。
「ミナカね、駐車場がわかりづらいの」
とK子さんは言う。
「すぐ隣にラスカもあってね……曲がってすぐがラスカだったかな?」
なんと、ミナカに加えてラスカまで建ててしまったか。これではさらにややこしくなるではないか。
ミナカだかモナカだかラスクなのかラスカなのか、一体何なのだ。ますます、どうしてそんな名前にしたのかわからない。私の頭は混乱を極めた。
いっそ、これも小説に使ってやろうか。
しかし、どう使っていいのかさっぱりわからない。ちなみに、本稿を書いている現在も全くわからない。これは先行き怪しいと思われる。
混乱している私を乗せたK子さんの車は、間違えることもなくミナカの駐車場に入った。
~*~*~
夕飯の時間になるまで、足湯にゆっくり浸かり、ダラダラと過ごした。
さて、そろそろいいだろうと下に降りていく。
店に入った。
「予約してないですけど、空いてますか?」
これまた奇跡が起きた。なんと、空きが残り2席だったのである。
後で入ってきた客が、満席と言われていたので間違いなかろう。
やっぱり、今回の旅は調子がいい。
さあ、美味しいおでんを(私はビールも)食べようじゃないか。
↓大根が食べかけで申し訳ない。薬味の梅みそが美味しかった。
奥の別皿は牛すじ。これがまた美味しいのなんの。
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