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熊野の熊野による、熊野のための熊野詣~24.02.23~
いや、決してこのタイトルを使いたいがためだけに、熊野へ行ったわけではない。
前々から、いつか行きたいとは思っていたのだ。
確かに気持ちの4割くらいは、このタイトルに占められていた。それは白状しよう。だが、さすがにそれだけで、遠路はるばる紀伊半島までは行けない。
伊勢に七度、熊野に三度。
とは、どんなに信心を深くしても、限りがないことを例えることわざである。
つまり、何度参拝したって、いいもんはいい、というわけだ。
伊勢に7回、熊野に3回行きなさい、という指標ではない。
私は、山や海や自然が大好きだ。神社仏閣も大好きだ。
どちらも兼ね備えた伊勢は、私のストライクゾーンど真ん中である。
初めて訪ねた2017年から、コロナ禍が始まる2020年まで、なんと4年連続で伊勢参りに出かけていた。
4回はなかなかだ。7回中、すでに半分は行っていることになる。
一方の熊野はどうだ。まだ1回も行っていない。
うむ、ここらで熊野にも行っておこうか。
伊勢に行くたびに、セットで熊野のことも気になっていたのは、その地理にも影響を受けている。
熊野と呼ばれる地域は、紀伊半島の南の山々一帯を指す。古くから、多くの人々が参拝に訪れていた。
そのルートは主に3つ。大阪を経由して、紀伊半島を西から回るルート。京都からまっすぐ南下して、吉野と高野山を突っ切るルート。そして、東海道を名古屋で折れて、伊勢を経由するルート。
世界遺産に認定されている熊野古道を合わせると、もう少しルートが増えるのだが、今回は割愛する。また、いつかの機会にお話ししよう。
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