熊野の熊野による、熊野のための熊野詣~24.02.23~

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 さあ、ホテルを取ろう、新幹線を取ろうと計画するのだが、どうにも困った。  思っていたよりも、アクセスが悪すぎる。  先ほど、熊野に行くには3つのルートがあると話したが、現在もおおよそ同じだ。  1つ目。新幹線で名古屋まで行き、南紀特急に乗って、南下するか。これが1番良さそうだが、名古屋から3時間半もかかる。長すぎ。  2つ目。京都から、吉野と高野山を突っ切るルート。しかし、こちらは電車がない。行くとすれば、車を借りてひた走ることとなる。やや現実的ではないので、却下。  3つ目。新大阪から特急に乗るルート。だが、さすがに大回りすぎる。名古屋から数えて、約5時間と出た。そりゃないよ。  こうしてみると、やはり1つ目の名古屋経由が1番適しているだろうか。  速玉大社の最寄り駅、新宮駅(本宮に対して、新宮なのだ)まで行き、そこを旅の拠点としようか。  しかし、時刻表を見て驚いた。南紀特急は1日に4本。  8:02、10:01、12:58、19:45。  10時の電車に乗ったとして、13:30。まあ、午後を使えるのにはよいが、一方で名古屋に10時前に着かなければならない。  東京駅から名古屋まで1時間半。家から東京駅まで、また1時間。乗り換えと駅弁を買う時間を見込んで、さらに1時間くらい……。  私は何時に家を出たらよいのか。  前日まで仕事なので、早く起きられる自信もない。  うーん、悩む。  しかし、ここではたとひらめいた。そうだ、現代にはとっておきの隠し技があるではないか。  ズバリ、飛行機。  南紀白浜空港まで飛んでいけばよい。陸路より、多少高くなることは重々承知している。それでも、時間が短縮できるのであれば、こちらを選ぶのもありだろう。  どれどれ。羽田発、南紀白浜行きを調べてみた。  羽田発、7:40、11:30、16:30。  飛行機の方が少ないんかーい。
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