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神倉神社をパスすることは決まった。この後はどうしようか。
元来た道と反対方向――速玉大社の方を見やった。
「場所だけ、確認しておこうか」
早朝に行くのかどうするのかは未定だ。しかし、余裕のない時に迷子にならないよう、そして私の足で歩いたら実際どれくらいかかるのか。歩いて確かめようと思ったのだ。
神社はどうせ閉まっているだろうから、帰りは土手にでも出て、熊野川を眺めながらホテルに戻ろう。
「よし」
1人うなずいて、速玉大社の参道を歩き始めた。
この判断が、旅の成功を大きく左右することになる。
片側1車線の車道と、左右に広がる歩道。
誰もいないその歩道を、1人神社へ歩く。
まるで行き止まりのように、速玉大社の森と鳥居が見えた(実際の道は、折れてまだ先に続いている)。
↓速玉大社へ続く道。遠くにある鳥居が見えるだろうか。
↓熊野速玉大社に到着。
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