熊野の熊野による、熊野のための熊野詣~24.02.24~

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熊野の熊野による、熊野のための熊野詣~24.02.24~

 6時、アラームが鳴った。 「ねむ……」  特に夜更かししたわけではないが、やはり早起きは不得意な熊野である。  ゴロンと寝がえりを打つ。広いダブルベッドが心地いい。  ああ……本音を言えば、もう少し寝ていたい。  だが、ダブルベッドを堪能しに、はるばる和歌山までやってきたわけではない。 「起きるか」  えいやと身体を起こす。ゴロゴロしているうちに、10分くらい時間が経っていた。 「おっと、まずいまずい」  ザブザブ顔を洗い、水を飲んで水分補給をする。カードキーと朝食券だけは忘れないように持って、ノコノコ部屋を出た。  エレベーターを降り、案内に沿って進む。レストラン前のソファに、2、3人座って待っていた。  あれ、と思い時間を見てみる。6時半を回っていた。朝食会場は、もう開いていると思うのだが。  ソファの脇に、さらに細い通路が見えた。レストランは、この奥ではなかろうか。  そう思って、行くだけ行ってみる。 「おはようございます」  ほら、やっぱり。係の人が立って待っていた。  先客はいない。偶然ながら、1番乗りだ。  席も選び放題だ。テーブル席ながら椅子は1脚しかない、あの特等席に座ろう。  席の向かいが建物の柱になっているため、正面は半分壁だ。半分は、ビュッフェの様子が見える。  これなら、食べつつも人のいないタイミングを計ることができる。よし、ここに決まりだ。  席を取ったら、さっそくご飯を取ってこよう。  朝食バイキングに行くと、毎度ご飯のお供に漬物を選ぶ。  どんなにおかずが充実していても、取る。もちろん、おかずも取る。結果、ご飯が足らなくなってお代わりする羽目になっても、それは仕方ない。  大抵は、梅干し、つぼ漬け、青かっぱ。意外とないのが、いちょう切りのたくあん。  ところが、ここにはたくあんがあった。私の大好物のたくあんが。  しかも白と黄色の2種類ときた。なんてこった。 ↓朝ごはんに焼きそばも珍しいよね。そしてたくあん取り過ぎた。8a0a5e6d-8675-4043-ba5a-d35396dbe10b ↓ミニケーキ&タルトがあるのも、珍しいのでは。そしてクロワッサン温め過ぎた。c9ee5d70-ae04-48b5-a2c3-7aa9d22a2d0d
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